CLUB Pretty WOMAN
プリティーウーマン

俺の事
独り占めしたいと
いう人じゃなきゃ
嫌だ
そんな人に限って
傷つきたくないから
予防線を張る
キャバ嬢だって
指名替えされたり
裏切られたりする中で
日々戦っているのだ
もしそのキャバ嬢が
週2出勤とかなら
俺が養うから
なんでも買ってあげるから
働かなくていい
言われたら
来る度シャンパン
開けてたら
多分3ヶ月もすれば
落ちると思う
でも惚れたキャバ嬢が
週6とかなら
彼女たちは
高級品が欲しいとか
暮らして行ければいいとか
じゃないはずだ
俺が養うからは
通用しない
じゃあどうするべきか?
本当に欲しいなら
支えてあげることだ
よく観察してあげて欲しい
その子にも
苦しい時があるはずだ
輝くときだけじゃなくて
上手くいかない日もある
そんな時も
変わらず
君は可愛いよ!
元気でるよ!って
会いに来てあげて欲しい
高級シャンパンに
勝るものは無いが
シャンパンの泡のように
消えていく人を
何人も見てきた👀
いつまでもそばに
いてくれる人ばかりじゃない
キャバ嬢は誰よりも
それをわかっているのだ
見返りをのぞむばかりじゃ
ぱんくしてしまうのだ
いいのだ
来れる時でいいから
元気な顔を見せに
来てくれるだけで
私たちキャバ嬢は
支えになっている
俺だけを見てくれ!
と望むなら
焦らず
じっくり待つのだ
ふと傍にいつも
応援してくれていた人
朝比奈はそんな人が
運命な人だと思っている
付き合ったって
別れは来るのだ
結婚したって
離婚するのだ
そんな人間模様を
沢山見てきた
夜の世界は人間の欲が
渦巻く街である
本当にものにしたいなら
自分だけを見てほしいなら
その視界を奪うことに
集中するのでなく
相手が
見たいと思わせる事から
始める方が
効果的である
彼女たちが頑張っている
ステージはキャバクラであり
店外ではない
店の中で戦う彼女たちに
店の外から
俺を見てくれ
というのは
筋違いである
ボランティアじゃない
でも人なのだ
人間であり
女性である
支えてくれた人が
いつしか
居なくちゃならない
存在になった時
俺だけを
見るようになるだろう
それに
不安も消えるはずだ
だってお前
俺のこと好きじゃん
それくらい
でんと構えてる
そんな男が
朝比奈は
惹かれて仕方ないのである
やりたいこと
叶えたい夢
年内に成し遂げたい目標
時間が24時間じゃ
足りていないのだ
走り続けていたい
先輩がたのように
もっとクオリティの高い
ショーがしたいのだ
朝比奈は戦場にいる
戦場でしか
朝比奈は
支えられないのである
ふと羽を休めたその時
誰がそばにいてくれるのか
わからないけど
結果を先に見て
いいことは無いから
朝比奈はやるべき事に
今日も集中する
今日出会った人が
また来たいと思ってくれる
そんな先輩たちの
プリティウーマンを
今日も楽しみに
来てくれるのである
そんな喜びに
勝るものがほかにあるとは
今の朝比奈には
思えないのである
プリティウーマンに
名古屋に
来る理由になりたい
偉大なる先輩の
あのかっこいい
背中を
私も魅せれる人になりたい
まだ旅の途中なのだ
戦いの途中なのだ
朝比奈
朝比奈りえ(33)

